はじめに
「海外で学んでみたい。でも、視覚障害があって無理なんじゃ…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、視覚障害があっても海外留学や国際的な研修に参加することは可能です。
むしろ、あなたの経験や価値観は、国境を越えて多くの人に響く力を持っています。
この記事では、視覚障害のある学生が利用できる留学プログラムや奨学金、海外研修制度を、視覚障害当事者の視点からわかりやすくまとめました。
「今からでも準備できる!」という情報がきっと見つかるはずです。
留学って、視覚障害があってもできるの?
答えは、YES。
もちろん、現地での環境や言語の壁、移動やサポート面など不安もあるかもしれません。
でも、今では多くの大学・団体が合理的配慮やサポート体制を整備しており、視覚障害のある学生も参加できる制度が増えてきています。
視覚障害者向けの留学・海外研修制度
1. CWAJ視覚障害学生海外留学大学院奨学金(SVI-SA)
- 対象:視覚障害のある大学院留学希望者
- 支援内容:海外の大学院での学位取得を目的とした給付型奨学金
- 選考ポイント:学業、研究の質、社会貢献の可能性
- 特徴:返済不要、年齢制限なし、どの分野でも応募可
2. ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業
- 対象:各種障害のある方(高校生・大学生・社会人など)
- 内容:リーダーシップを育てるための海外研修派遣(例:イギリスなど)
- 特徴:語学・社会参加・障害理解などをテーマに実施
- 実績:視覚障害のある学生の参加例もあり
3. オックスフォード大学 英語研修プログラム(視覚障害・聴覚障害者向け)
- 対象:視覚・聴覚障害のある中高生・学生
- 内容:世界各国の同世代と英語を学び、異文化交流を体験
- 形式:現地参加型のインクルーシブなプログラム
- 支援:現地スタッフによるサポートあり
一般の留学プログラムにも応募できます!
視覚障害があるからといって、特別な制度に限定する必要はありません。
「一般の留学制度」にも、視覚障害がある学生は応募可能です。
1. トビタテ!留学JAPAN(官民協働・文部科学省)
- 対象:大学生、高専生、高校生など
- 支援:留学資金の支給、事前・事後の研修あり
- 特徴:視覚障害のある学生の採用実績あり!
- 支援体制:配慮事項は、大学や運営事務局に事前相談可能
2. 大学が主催する交換留学・短期研修
多くの大学では、提携校との交換留学や短期の語学研修プログラムを実施しており、学生は海外での学びの機会を得ることができます。
こうしたプログラムに参加する際には、学内の「障害学生支援室」や「国際交流センター」と連携することで、現地でも必要な配慮を受けられる体制を整えることが可能です。
例:英語圏の大学では、スクリーンリーダー対応の教材やノートテイクサポートが用意されていることも。
留学準備に向けて大切なこと
1. 支援機関に相談しよう
- 大学内:障害学生支援室、キャリアセンター、国際課
- 外部機関:JASSO、点字図書館、視覚障害者支援団体など
2. 使える奨学金を調べよう
視覚障害学生向けのものだけでなく、一般向け奨学金(例:トビタテ、キーエンス財団など)にも応募可能です。
▶ 参考記事:【保存版】視覚障害のある学生向け奨学金まとめ

まとめ|世界は、あなたを待っている
視覚障害があっても、
「海外で学びたい」「もっと世界を知りたい」という思いに、壁はありません。
少しずつ情報を集め、支援を受けながら準備を進めていけば、
自分にぴったりの留学スタイルがきっと見つかります。
- 特別な奨学金を活用して海外の大学院へ
- トビタテ!を使って自分だけの留学計画を実現
- オックスフォードのプログラムで多国籍の仲間と出会う
…どれも、あなたの未来につながる一歩です。
「どの制度が使えるの?」「準備って何から始めればいい?」
そんな疑問や不安があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。
その一歩が、世界につながっています。


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