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【見えにくくなったその先へ】視覚障害と向き合うということ|中途障害・ロービジョンの“受け入れ”とは?

2025 7/11
理解・サポート
2025年7月11日
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目次

はじめに

突然、あるいは少しずつ「見えにくくなる」──。
中途で視覚に障害を負った方や、病気・加齢でロービジョンになった方の多くが、こうした“変化”との向き合い方に悩みます。

「この先どうすればいいのか…」

「もう自分らしい生活はできないのでは…」

「周囲に迷惑をかけたくない」

そんな思いを抱くことは、とても自然なことです。
この記事では、“障害を受け入れる”ということの意味やプロセスについて、一緒に考えてみたいと思います。

「障害を受け入れる」って、どういうこと?

「受け入れる」と聞くと、「ポジティブにならなきゃ」と思ってしまいがちですが、そうではありません。

障害受容とは、「無理に前向きになること」ではなく、

  • 自分の変化を知ること
  • できなくなったことに悔しさを感じること
  • それでも、できることを探していく過程そのもの

つまり、気持ちの揺れや葛藤も含めて“自分を大切にする”ということなんです。

中途視覚障害者が感じやすいこと

中途で見えにくくなった方には、以下のような想いが交錯することが多いです。

  • 「仕事や趣味を失った」と感じる喪失感
  • 周囲に伝えることへの抵抗や、偏見への不安
  • 「助けて」と言えずに一人で抱え込んでしまう

でも、大丈夫です。

今までのやり方とは違っても、“自分らしさ”を取り戻す道は必ずあります。
それは、少しずつ「できること」「使える道具」「頼れる人」を見つけていくことから始まります

ロービジョンの人が抱えやすい「曖昧さ」と向き合う

ロービジョン(弱視)の方には、

  • 見えるけど見えにくい
  • 周囲から「見えてるのに何で?」と言われる
  • 点字は使えない、でも普通の文字もつらい

という、“中間的な立場”ゆえの苦しさや戸惑いがあります。

● 自分の「見え方」を言葉にすることが第一歩

ロービジョンは外からはわかりづらく、誤解されやすい障害です。
「こういう場面で困る」「この文字の大きさなら読める」といった“自分の取扱説明書”を作るような感覚で伝える力が大切です。

受け入れに正解はない

障害を受け入れるタイミングは、人それぞれ。
「〇ヶ月で切り替えなきゃいけない」なんてことは、絶対にありません。

  • 気持ちのアップダウンがあるのは自然なこと
  • 落ち込む日があってもいい
  • 誰かの言葉に救われる日があるかもしれない

それでも、少しずつ見つかっていく“自分なりのやり方”があります。

  • 白杖を使ってみたら、外出が少し楽になった
  • 拡大読書器で、また本が読めるようになった
  • 同じ経験をした人の話を聞いて、気持ちが軽くなった

障害を「ひとりで」受け入れなくていい

障害を受け入れるというのは、とてもエネルギーのいることです。
だからこそ、ひとりで背負わないことが大切です。

相談できる場はたくさんあります

  • 地域のロービジョン相談室や視覚障害者支援センター
  • 視覚特別支援学校や盲学校の外来相談
  • 点字図書館や福祉機器展示会
  • ピアサポート(同じ障害を持つ人との交流)

自分のことを少しでも理解してくれる人に出会えたとき、
「自分も、また前を向いていいんだ」と思えるはずです。

まとめ|変わってしまったことと、変わらない自分を大切に

見え方が変わってしまっても、あなたの大切な価値や、人とのつながり、夢や興味まで失われたわけではありません。

“障害を受け入れる”とは、「あきらめること」ではなく、「自分と向き合い直すこと」。

少しずつでいい。
できることが増えていくたびに、あなたの世界はまた広がっていきます。

「誰に相談すればいいの?」「こんな時、どうすればいいんだろう…」
そんな気持ちがわいてきたときこそ、はじめの一歩を踏み出すタイミングかもしれません。

迷っていても大丈夫。どうぞお気軽にご連絡ください。

#視覚障害の人を中心にいろんな人が集まっているイラスト

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この記事を書いた人

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「見えないからできない」をなくすために。
視覚障害のある子どもや学生が、自分らしく学び・暮らし・挑戦できる社会を目指して、情報を発信しています。
記事を読んで気づいたことやご意見、「もっと知りたい!」と思ったことがあれば、EduLume@vreach.jp までお気軽にお寄せください。

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