目次
はじめに
視覚障害がある学生にとって、学び続けるには日々の努力だけでなく、経済的な支援も大切な要素です。
「奨学金制度があることは知っているけど、どれを選べばいいの?」「視覚障害でも応募できる奨学金はあるの?」という声も多く聞かれます。
本記事では、視覚障害のある学生が応募可能な奨学金を、全国から利用できるものに絞って、わかりやすくまとめました。給付型・貸与型の違いや、一般の学生と同様に応募できる奨学金情報も掲載しています。
まず知っておきたい!奨学金の2つのタイプ
奨学金には、大きく分けて次の2種類があります。
給付型奨学金(返済不要)
- 返済の義務がなく、経済的な負担を大きく軽減できる
- 支援内容は月額の定額給付、または一時金のケースもあり
貸与型奨学金(返済あり)
- 卒業後に返済が必要(無利子と有利子の2タイプあり)
- 家計の状況や学力基準により貸与額が決まる
視覚障害のある学生向けには、給付型の制度も多く用意されているのが特徴です。
視覚障害のある学生が利用できる主な奨学金(全国対象)
日本学生支援機構(JASSO)
- 給付型・貸与型ともに利用可能
- 障害のある学生には、申請時や返還時に特別措置あり
- 成績と家計状況に応じて選考
中島拓奨学基金(給付型)
- 視覚障害を持つ学生に対し、年額60万円を給付(返済不要)
- 他の奨学金との併給不可
- 対象:大学・短大・専門学校などに在学する学生
ジェイリース奨学基金(給付型)
- 中途視覚障害で進学に困難を抱える方を支援
- 学費・生活費に充てられる返済不要の奨学金
聖明・朝日盲大学生奨学金(貸与型)
- 月額4万円(無利子)を大学修業年限の最終月まで貸与
- 卒業後に返還義務あり(返済計画は柔軟)
- 対象:視覚障害のある大学・短大生
CWAJ視覚障害学生奨学金(給付型)
- 一時金として100万円を給付(返済不要)
- 国内の大学・大学院で学ぶ視覚障害学生を対象
- 女性支援にも積極的な団体
一般の学生も対象!応募できる有名奨学金
視覚障害のある学生も、一般向けの奨学金に応募することは可能です。実力や経済状況を考慮し、選考される制度が多数あります。
キーエンス財団(給付型)
- 月額10万円(最大4年間)を返済不要で支給
- 高校卒業後の大学進学予定者向け
- 成績・面接重視
キーエンス財団(貸与返還支援型)
- JASSO奨学金を借りている学生向け
- 卒業後の返還額の最大50%を財団が負担
- 大学4年生対象、実績重視
あしなが育英会(貸与型+給付型)
- 保護者を亡くした、または障害などで働けない家庭の学生向け
- 月額奨学金に加え、特別給付金制度もあり
奨学金の選び方のポイント
- 給付型を優先的に検討(返済負担がないため)
- 併用できるか確認する(中島拓奨学基金などは併給不可)
- 申請期限に注意(年度初め、秋募集などタイミングが異なる)
- 障害に関する特別措置があるか確認(JASSOなど)
まとめ|奨学金で、学びの可能性をひらこう
視覚障害があっても、学びたい気持ちは誰よりもまっすぐなものです。
だからこそ、制度や支援をうまく活用し、経済的な壁を少しでも越えていくことがとても大切です。
- 専用の奨学金でニーズに合ったサポートを受ける
- 一般向けの奨学金にも積極的に挑戦する
- 必要があれば、支援員や先生、福祉窓口に相談してみることも大事です。
あなたの「学びたい」は、きっと誰かが応援してくれます。
未来に向けて、一歩ずつ進んでいきましょう!
「自分にはどんな奨学金が合っているの?」「この制度、どうやって申し込めばいいの?」
そんな疑問や不安があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。


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