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【記入例つき】合理的配慮申請書の書き方と事例集|視覚障害のある受験生・保護者の方へ

2026 5/16
知る・学ぶ
2026年5月16日
机の前に座り、書類を手に持ちながら考え込んでいる人物のイラスト。頭の横に「?」マークの吹き出しがあり、机の上に鉛筆が置かれている。
机の前に座り、書類を手に持ちながら考え込んでいる人物のイラスト。頭の横に「?」マークの吹き出しがあり、机の上に鉛筆が置かれている。
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目次

  • ・合理的配慮申請書とは何か
  • ・記入例:視覚障害のある受験生の場合
  • ・申請書を書くときの4つのポイント
  • ・申請の手順
  • ・実例集:認められた事例と認められなかった事例
  • ・よくある質問
  • ・まとめ

この記事でわかること

合理的配慮申請書の正しい書き方と申請する方法を確認したい、視覚障害のある受験生と保護者の方向けの記事です。具体的な記入例と、実際の審査結果の事例も解説します。

合理的配慮申請書とは何か

合理的配慮申請書とは、障害のある受験生が他の受験生と同じスタートラインに立つために必要な調整(配慮)を、大学や試験主催者に伝えるための書類です。「特別扱いを求める書類」ではなく、公平な条件を整えるための手続きです。

視覚障害のある受験生の場合、たとえば次のような配慮を申請できます。

  • 試験問題を点字で提供する
  • 拡大文字の問題冊子を使用する
  • 試験時間を延長する
  • 音声ソフトの使用を許可する
  • 代筆や誘導支援を受ける

記入例:視覚障害のある受験生の場合

項目 記入内容(例)
氏名 山田 太郎(やまだ たろう)
出願予定の試験名 ○○大学 一般選抜(前期日程)
障害の種類・程度 視覚障害(身体障害者手帳 1級)。視力は両眼ともに光覚のみで、文字の読み取りは不可。移動の際は白杖を使用。
現在の支援状況 高校では全教科で点字教材を使用。試験では1.5倍の時間延長と点字での解答、口述面接時の質問読み上げを受けている。
希望する配慮内容 ・試験問題の点字版提供
・試験時間1.5倍の延長
・点字解答の許可
・静かな個室での受験
・点字機器の持ち込み許可
配慮が必要な理由 点字が唯一の情報取得手段であり、通常の印刷物は使用できない。点字読解や記述には時間を要するため、時間延長と環境整備が不可欠。

申請書を書くときの4つのポイント

「困っていること」と「解決策」をセットで書く

「困っている」と伝えるだけでなく、「こうすれば解消できる」という方法も一緒に提案します。大学側が具体的に検討しやすくなります。

現在の支援実績を書くと説得力が上がる

在籍校や予備校で受けている支援を具体的に書くことで、申請内容の妥当性が伝わります。

「公平にするため」という視点で見直す

合理的配慮は、他の受験生より有利になるための措置ではありません。公平な条件を整えるためのものです。希望内容をその視点で見直すと、記述がより説得力を持ちます。

診断書・手帳の写しを準備する

障害の内容を証明する書類が必要です。医師の診断書または身体障害者手帳の写しを、申請書の提出前に手元に用意します。

申請の手順

合理的配慮申請の5つのステップを人物イラストで示したフロー図。左から順に、1.要項の確認(書類を手に確認する人)、2.学校と相談(並んで立つ2人)、3.申請書を提出(書類を手渡す2人)、4.審査(結果を待つ人)、5.打ち合わせ(机を挟んで向かい合う2人)が、矢印でつながれている。
STEP
入試要項を確認する

志望校の配慮申請の締切、提出方法、必要書類を入試要項で確認します。締切を過ぎると申請できないため、早めに確認します。

STEP
在籍校の先生と相談する

支援担当の教員と一緒に申請書の内容を検討します。希望する配慮内容と理由を整理しながら記入します。

STEP
書類を提出する

医師の診断書または身体障害者手帳の写しと一緒に申請書を提出します。提出後は受領確認をしておくと安心です。

STEP
大学の審査結果を待つ

大学が申請内容を審査し、配慮内容の可否と詳細が通知されます。認められない場合も、代替案が提示されることがあります。

STEP
必要に応じてリハーサルを行う

試験前に会場の確認や機器のテストを実施する場合があります。大学の案内に従って準備します。

実例集:認められた事例と認められなかった事例

認められた事例

点字問題の提供

全盲の受験生が試験問題の点字化を申請しました。大学側に点訳体制があり、試験の2か月前に申請していたため、点字版の問題と点字による解答が認められました。

点字と音声の併用

長文問題の確認に時間がかかる受験生が、点字と音声読み上げの併用を申請しました。複数の手段を希望する場合は、それぞれが必要な理由を具体的に説明すると認められやすくなります。

面接時の読み上げ支援と誘導

面接室への誘導と質問文の読み上げを申請しました。事前に障害特性が面接官に共有されていたため、スムーズに対応が行われました。

認められなかった事例

出願締切2週間前の点字申請

点訳作業と試験問題のセキュリティ管理上、準備期間が不足していると判断され、認められませんでした。点字での受験は、遅くとも試験の1〜2か月前に申請する必要があります。

試験すべてを口述に変更する希望

文章問題を口頭で聞いて口頭で回答する形式を希望しましたが、読解・記述能力の評価という試験の本質を変えてしまうとして認められませんでした。代わりに読み上げと時間延長で調整されました。

私物PCの持ち込み

音声ソフトが入った私物ノートPCの使用を希望しましたが、不正防止・情報漏洩の観点から認められませんでした。大学が準備したPCと音声ソフトで代替されました。希望する目的(音声読み上げ)が達成できるなら、方法に柔軟性を持つことが重要です。

よくある質問

Q1. 配慮申請はいつまでに提出すればよいですか?

点字での受験を希望する場合は、試験の1〜2か月前が目安です。その他の配慮も、締切ギリギリではなく早めの提出が確実です。志望校の入試要項で締切日を必ず確認してください。

Q2. 申請した配慮が認められなかった場合はどうすればよいですか?

大学から代替案が提示される場合があります。希望が通らなかった理由を確認し、同じ目的を達成できる別の方法を大学と一緒に検討します。在籍校の支援担当教員も相談に乗ることができます。

まとめ:配慮申請は「対話」の始まり

合理的配慮の申請は、”特別扱い”を求めるためではありません。自分の力を公平に発揮するために、環境を整えるプロセスです。

  • 申請書は必要な配慮内容と理由を具体的に書く
  • 目的は「公平なスタートライン」に立つこと
  • 配慮が叶わない場合も、代替案を大学と一緒に検討する

早めの準備と行動が、安心して試験に臨む力になります。

知る・学ぶ
#全盲 #合理的配慮 #大学生・専門学校生 #弱視(ロービジョン)
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